ガジェットブロガーのアルです。
TP-Linkから、コスパに優れたメッシュWi-Fiシステム搭載のコンパクトルーターが登場しました。
この記事で紹介するTP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco S7」は、メッシュWi-Fiルーターの中でも低価格帯モデルでありながら、安定したWi-Fi環境を構築できるメッシュWi-Fiルーター。
1万円以下で買えるモデルとは思えない高性能なメッシュWi-Fiと広範囲のエリアをカバーできる機能は、費用を抑えたい人にピッタリのモデル。
この記事では「Deco S7」の特徴から、実際に使用してみた際の速度や使用感についても詳しく解説していきます。
メッシュWi-Fiルーター
TP-Link 「Deco S7」
もくじ
メッシュWi-FiルーターTP-Link「Deco S7」
魅力と特徴
TP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco S7」は、コスパと性能を両立したはじめて使うメッシュWi-Fiルーターとしておすすめの1台です。
- 最大1900Mbpsの通信速度
- 高性能メッシュWi-Fiで部屋全体のWi-Fi環境が改善
- インテリアになじむ外観デザイン
- アプリでかんたん設定
- 2台買っても1万円台の高コスパ
最大1900Mbpsの通信速度
Deco S7は最大で1900Mbpsの通信速度。
上位モデルのXシリーズなどには劣りますが、1~2人で利用するには十分な速度を確保しています。
高性能メッシュWi-Fiで部屋全体のWi-Fi環境が改善
Decoシリーズの特徴でもある高性能なメッシュWi-Fiで、通常のルーターに比べどこにいても繋がりやすいのが魅力。
アル
部屋隅々まで安定したWi-Fi環境が整います。
またDecoシリーズでは、Wi-Fiを利用する人数が増えたときやWi-Fiの範囲を広げたいときなどに、同じDecoシリーズ1台追加するだけでかんたんにWi-Fiの範囲を広げることができます。
メインの通信速度を上げたいと思ったら上位モデルのXシリーズを購入したり、ただ範囲を広げたいと思ったらコスパに優れたMシリーズを購入するなど方法は様々。
アル
TP-LinkのメッシュWi-Fiを利用することで、広さに合わせたWi-Fi環境を作ることが可能です。
インテリアになじむ外観デザイン
Deco S7は見た目もスタイリッシュでインテリアにも馴染みやすいデザイン。
大きさもペットボトルサイズで邪魔になりにくく、通常のルーターよりもいろんな場所に配置しやすいデザインとなっています。
アプリでかんたん設定
Deco S7では、スマホアプリを利用してかんたんにセットアップが可能。
初期設定から、接続端末の管理など様々な設定がアプリからかんたんに設定できます。
アル
初心者でもわかりやすい説明付きで、初心者でもスムーズに設定が可能。
TP-Link Deco
TP-LINK無料posted withアプリーチ
2台買っても1万円台の高コスパ
Deco S7はコスパにも優れており、1台あたり約8,100円とメッシュWi-Fiルーターとしては購入しやすい価格設定。
1台でも最大190㎡の範囲をカバーできるので、1LDKなどであれば1台でもじゅうぶん快適に利用できます。
鉄筋コンクリート住宅や2LDK以上の広い敷地環境であっても、2台セットで購入することで足りない範囲をかんたんにカバーすることができます。
2台セットでも約16,200円と手軽な価格で購入できるので、新しくメッシュWi-Fi環境を整えるのにピッタリの機種と言えます。
アル
定期的に開催されるAmazonのセールなどを利用すれば、もっとお得に購入することも可能!!
残念な点があるとすれば、Wi-Fi6とv6プラスには対応していない点。
Wi-Fi6を利用したいと思っているのであれば、上位モデルであるDeco X50などを検討する必要があります。
v6プラスに関しても、Deco S7では非対応。
Deco M5やDeco X50では、v6プラスに対応しているので、v6プラスを利用したい人はどちらかの機種をメインにするのがおすすめ。
Deco S7でv6プラスを利用したい場合は、ブリッジモードで接続すると利用可能です。
アル
Deco S7はWi-Fi6には対応していませんが、その分コスパはすごくいいので、手頃な価格でメッシュWi-Fiを利用できるのがいいところ!
速度の違いや使い勝手に関しては後ほど、実際に使ってみた感想の部分で細かく解説します。
メッシュWi-FiルーターTP-Link「Deco S7」
外観
Deco S7は、Wi-Fiルーターの中でもコンパクトなモデル。
大きさとしては500mlのペットボトルとより、ひと回り大きいと感じるくらいの大きさです。
ホワイトを基調としたデザインで、インテリアをジャマしないスタイリッシュさ。
本体上部にWi-Fiの回線状態を色で知らせてくれるLEDランプ。
背面には、有線接続用の自動認識機能付きのWAN/LANポートが3つ搭載されています。
ACアダプタ接続用のコネクタは底部にあります。
他のルーターと比べてもDeco S7はとてもコンパクト。
アル
スリムでスタイリッシュなデザインが、設置場所をあまり選ばない便利なルーターです。
メッシュWi-Fiルーター 「TP-Link Deco S7」
仕様
Deco S7の仕様は以下の通り。
機種名 | Deco S7 |
通信規格 | Wi-Fi5 IEEE 802.11ac/n/a 5GHz IEEE 802.11n/b/g 2.4GHz |
通信速度 | 5Ghz:1300Mbps (802.11ac) 2.4GHz: 600Mbps (802.11n) |
Wi-Fiカバー範囲 | 1~2LDK(1パック) |
最大接続数 | 100台 |
内蔵アンテナ数 | 3 |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
有線ポート数 | 3 × ギガビットポート |
サイズ | 90.7 × 90.7 × 162.3 mm |
Wi-Fi6には非対応ですが、その分価格が抑えられています。
最大通信速度は最大で1,900Mbps。
最大接続数は100台まで。
10Gに対応した光回線でもない限り、スペックとしては十分。
Decoシリーズは連携もかんたん
Deco S7は他のDecoシリーズと互換性があり、かんたんに連携が可能です。
Wi-Fiの範囲を広げたいときや、接続する端末が増えてスペックの高い機種が必要といった際にとても便利。
アプリを使ってかんたんに連携することが出来るので、環境が変化しやすい人などにもおすすめです。
アル
例えば、Deco S7で物足りなさを感じた時などは上位機種であるDeco X95などをメインにして、Deco S7をサブ機として利用したりできます。
アル
Decoシリーズは、互換性の高さも魅力!!
DecoシリーズのメッシュWi-Fiの注意点
TP-LinkのWi-Fiルーターには、「Archerシリーズ」と「Decoシリーズ」があります。
どちらもメッシュWi-Fiに対応したモデルですが、DecoシリーズとArcherシリーズのメッシュWi-Fiには互換性がないという点には注意が必要。
Decoシリーズは、Deco独自のメッシュWi-Fiを構築しているため、Archerシリーズに搭載されたメッシュWi-Fi「OneMesh」との互換性がありません。
そのためTP-Link製のルーターを使用していたとしても、ArcherとDecoで一緒のメッシュWi-Fiを構築することは出来ません。
アル
Archerシリーズを使用している場合は、対応した中継器を利用した方が、コスト的には安く済む場合があります。
DecoとArcherのメッシュWi-Fiの違い
DecoシリーズのメッシュWi-Fiは、ArcherシリーズのOneMeshよりも高性能なメッシュWi-Fiになります。
Archerシリーズより優れたメッシュWi-Fi環境を整えてくれるので、Wi-Fi接続の方が多い家庭にはDecoシリーズの方がおすすめ。
Archerシリーズに劣る点としては、回線の混雑に強いv6プラス接続には非対応機種が多い点や、有線接続やオンラインゲーム利用などでは性能的に劣るといった点が挙げられます。
アル
PCゲームに特化した環境を作りたい場合は、DecoシリーズよりArcherシリーズがおすすめ。
メッシュWi-Fiルーター 「TP-Link Deco S7」
実際使ってみた感想
ここからは実際にDeco S7を使ってみた感想。
今回の検証では、v6プラスを利用した環境で検証を行うためDeco S7をブリッジモードにて使用しています。
なおDeco S7利用前の作業環境は以下の通り。
- 1LDKの鉄筋コンクリートマンション
- ネット回線はNuro
- ONU一体型ルーター「ZXHN F660A」
- 2重ルーターで「Archer AX73」を使用
- 中継器に「RE600X」
Deco S7利用時の作業環境は以下の通り。
- 1LDKの鉄筋コンクリートマンション
- ネット回線はNuro回線
- ONU一体型ルーター「ZXHN F660A」
- ブリッジモードで「Deco S7」を使用
AX73利用時の速度
計測では、ルーターの設置してあるリビングとルーターから最も離れた玄関先での速度を計測。
元々設置していたArcher AX73にて計測した数値がこちら。
AX73はWi-Fi6にも対応したモデルであるため、速度的には十分な速度を確保できています。
鉄筋コンクリート造+ルーターの設置個所が部屋の端ということもあり、玄関先やトイレなどでは若干の速度低下していますが許容できる範囲。
Deco S7利用時の速度
Deco S7を設置して、計測した数値がこちら。
Deco S7は、端末としての性能はAX73よりも劣るモデルですが、こちらでもダウンロード速度は399Mbpsと十分な速度を確保できています。
AX73設置時のWi-Fi6環境と比べるとダウンロード速度がすこし落ちていますが、アップロード速度に関しては大きな差はありません。
ルーター | ルーター付近 | 玄関周辺 |
AX73+Wi-Fi中継器 | DL:592Mbps UL:242Mbps | DL:437Mbps UL:270Mbps |
Deco S7 1台のみ | DL:399Mbps UL:270Mbps | DL:252Mbps UL:278Mbps |
アル
Deco S71台だけでも1LDKくらいの広さなら、十分にカバーできています。
次に検証のために2台目のDeco S7をWi-Fiルーターから最も遠いバスルーム付近に設置。
結果としては1台だけで運用していた時より、最も離れた玄関先でのアップロード速度が安定。
AX73+Wi-Fi中継器設置時より約1.5倍の速度が出るようになっていました。
ルーター | ルーター付近 | 玄関周辺 |
AX73+Wi-Fi中継器 | DL:592Mbps UL:242Mbps | DL:437Mbps UL:270Mbps |
Deco S7 1台のみ | DL:399Mbps UL:270Mbps | DL:252Mbps UL:278Mbps |
Deco S7 2台設置 | DL:399Mbps UL:270Mbps | DL:252~276Mbps UL:418Mbps |
アル
DecoシリーズのメッシュWi-Fiは鉄筋コンクリートなどの物件でも安定した速度を確保できていました。
Deco S7を使って良かった点
- メッシュWi-Fiで家中のWi-Fi環境が安定
- コンパクトなルーターで置き場所に困らない
- Decoアプリが使いやすい
実際にDeco S7を使ってみた感想としては、AX73利用時に比べて、電波の届きにくい場所が減りどこにいても安定した速度が出せていると感じました。
また、コンパクトなモデルであるため設置場所に困らないといった点もグッド。
初期設定もアプリを使ってかんたんにできるので、設置に時間がかからないのも好印象でした。(30分~1時間程度)
TP-Link Deco
TP-LINK無料posted withアプリーチ
アル
TP-Linkの製品はどれもアプリが使いやすくて、ほんと使いやすい!!
Deco S7のイマイチだった点
- v6プラス非対応
- Wi-Fi6非搭載
Deco S7に対して大きな不満はなかったのですが、v6プラスを利用したい僕にとっては対応していたらコスパ的に最高だったなと思います。
ただ低価格帯のモデルにはv6プラスに対応していない製品も多く致し方ないところ。
のちのちのソフトウエアアップデートで対応する可能性もあるので、対応に期待したいところです。
またDeco S7がWi-Fi6に対応していないのもちょっとだけ惜しいところ。
でもその分コスパに優れており安く購入できることを考えると、Deco S7でも十分かなといった印象を受けました。
アル
1万円以下で買えるメッシュWi-Fiルーターとしては、めちゃくちゃ快適な印象でした。
まとめ
TP-Link Deco S7はコスパに優れたメッシュWi-Fiルーター
TP-Link Deco S7のレビューは以上となります。
さいごにDeco S7の特徴ををまとめるとこんな感じ。
- Wi-Fi6非対応
- v6プラスはブリッジモードのみ対応
- 通信環境が安定する高性能メッシュWi-Fi
- スタイリッシュなデザインがグッド
- コンパクトで場所をとらない
- 2台買っても1万円台の高コスパ
- 初期設定がアプリでかんたんにできる
Wi-Fi6やv6プラスには非対応ですがその分コスパが良く、2台セットでも1万円台で買えるお手軽メッシュWi-Fiルーターでした。
安くてもDeco S7には高性能なメッシュWi-Fiを搭載されているので、Wi-Fi環境は普通のWi-Fiよりも安定した快適な環境をつくることが出来ます。
有線接続の速度やゲームなどの1Gbpsなどの大容量通信ではハイスペックモデルに劣りますが、スマホやタブレットを中心としたWi-Fi通信に関してはハイスペックモデルと比べても決して見劣りしません。
初期設定などもアプリでかんたんに設定ができるので、ルーターの設定が苦手な人にもおすすめの機種と言えます。
アル
Deco S7は、シンプルで使いやすさが魅力のメッシュWi-Fiルーターでした!