普通救命講習の参加してみました!【内容と参加方法も紹介】

今日は救命講習についてのお話です。

今回、会社の計らいで救命講習に参加することが出来たので、救命講習を受けた感想と救命講習の中身について説明していきたいと思います。

まだ救命講習に参加したことない方や救命講習の内容について知りたい方には参考になる内容となっていますので是非ご覧ください!

救命講習を受ける前に

普通救命講習とは

まず普通救命講習とはかんたんに説明すると、全国の消防署にて行われている一般向け応急処置の技能講習のことです。事前の申し込みは必要ですが、基本的に誰でも参加ができ、約3時間の講習で修了書を取得出来ます。

普通救命講習には、普通救命講習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、救命入門コースの4種類がありコースによって、小児乳児に対する応急方法であったり、成人に対する応急方法など、若干内容が異なります。

どのコースも基本的には心肺蘇生法の方法とAEDの使い方が主な講習となります。受けるコースの選び方としては、

  • 基礎をしっかり学びたい方はⅠかⅡ
  • 子どもと接する機会の多い方はⅢ
  • あまり時間を取れない人は救命入門コース

といった感じで思って頂ければ大丈夫です。

 

今回、僕が受けた講習は普通救命講習Ⅰの内容となっていますので、救命講習Ⅰについての内容をお話していきます。

日本の蘇生確率はたったの5%

普通救命講習を始める前に僕が講習で学んだことですが、今現在の日本の心肺停止からの蘇生確率はわずか5%も無いそうです。

アメリカの一部の地域では蘇生率が40%を超えている地域もあるそうで、それに比べ日本はとても低い数値となっています。

蘇生率が低い理由はいくつかあるのですが、理由のひとつとして「心肺停止後すぐの対応が出来る人が少ない」といったことも理由のひとつにあります。これが、心肺停止後に適切な処置を行えば今の5%の数値から10%以上まで蘇生確率を上げることが可能になります。


※東京消防庁ホームページより引用(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/joukyu/oukyu-01.htm)

また日本の場合は、救急車の到着には平均で約9分間かかります。9分間心肺が停止した状態で何もしなかった場合、助かる可能性は約5~10%。救命処置をした場合は、15~20%まで可能性は高くなります。

救急車が到着する前に私たちで適切に対応することが救命のチャンスを高めることにつながります。

もしもの時に備えるために

僕たちの周りで命の危機に遭遇する機会はほとんどないかもしれません。しかし、最近頻繁に起きている自身や大雨などの自然災害で命の危機に遭遇することもあるかもしれません。

そんなもしもの時が訪れたときのためにも、心肺蘇生の方法やAEDの使い方は覚えておいて損はありません。

僕たちに出来ることが増えれば、それだけ救命の可能性も上がるということに繋がってきます。

 

講習内容と実技講習

普通救命講習Ⅰは「心肺蘇生の方法」と「AED」の使い方の座学が1時間と実技講習が約2時間ほどの講習となっています。

主な内容は

  • 胸骨圧迫のやり方
  • 人工呼吸
  • AEDの正しい使い方

以上の3つが主な内容となっています。その他に季節によっては熱中症に対する対応の仕方なども行ってくれます。

心肺蘇生の方法とAEDの使い方については、実技講習を受けた方が分かりやすいのですが、一連の流れを知りたい方のためにこれから心肺蘇生の方法とAEDの使い方について少し説明していきます。

心肺蘇生の方法

まずは心肺蘇生の方法から説明していきます。

  • 手順1
    安全の確認

    要救護者を見つけた場合は、まず周りの安全を確認します。

    道路などに倒れている場合は車や自転車などに注意します。天井のある場所や上に建造物がある場合は、物などが落ちてくる危険性がないか左右だけでなく上や下もしっかりと確認をします。

    二次被害を防ぐためにも安全確認はしっかりと。

  • 手順2
    意識の確認

    安全の確認ができたら意識の確認です。傷病者の耳元で「大丈夫ですか」と呼びかけながら、両肩を優しくたたき反応の有無を確認します。

    呼びかけの際はいきなり大きな声で呼びかけるのではなく、徐々に声の大きさを大きくするようにします。このときに、目を開けたり手が動くなどのなんらかの反応があった場合には「反応あり」と判断します。けいれんや引きつるような動きの場合は「反応なし」の判断です。

     

    ポイント
    いきなり大声で呼びかけない理由は、反応した際に驚いて急に起き上がったりしてけがをする危険性があるからです。

    また両肩をたたく理由は、身体が麻痺している場合も考えて、傷病者が気付けるように両肩をたたきます。

  • 手順3
    119番の通報と協力者への依頼

    周りに助けを求め、協力者がいた場合には「あなたは119番へ通報をお願いします」「あなたはAEDを持ってきてください」と119番と協力者への依頼をします。

    協力者がいない場合には、焦らずまずは119番通報行います。また、近くにAEDがあることが分かっている場合は、AEDも取りに向かいます。

    ポイント
    協力者がいる場合は自分がAEDを取りに行ったりするのではなく、上司や部下など関係なく相手に取りに行かせるようにしましょう。第一発見者が一番現場の状況を理解しています。

    一番状況が分かる人が通信士にしっかりと状況説明をするようにしましょう。

  • 手順4
    呼吸の確認

    次に呼吸の確認です。傷病者が「通常の呼吸」をしているかを確認します。

    傷病者のそばに座り、腹部や胸などに手を当て10秒程度、呼吸の有無を確認します。胸や腹部に動きがない場合や呼吸の確認が取れない場合には「呼吸なし」と判断します。

    注意
    あごや口の周りだけ動くような、しゃくりあげる途切れ途切れの呼吸は「呼吸なし」の判断をします。

    これは「死戦期呼吸」といって通常の呼吸とは異なります。心停止の可能性が高くなるので、早急な対応が必要です。

  • 手順5
    胸骨圧迫

    傷病者に呼吸がない場合、もしくは呼吸の判断が難しい場合には心停止と判断して胸骨圧迫を開始します。「胸骨圧迫」というのは昔で言うと「心臓マッサージ」のことです。今は名前が変わり「胸骨圧迫」となっています。

    胸骨圧迫の方法は動画の方が理解しやすいので動画を載せておきます。

     

  • 手順6
    人工呼吸

    30回の胸骨圧迫を行った後は人工呼吸です。傷病者の気道を確保し人工呼吸を行います。

    片手を額、もう一方の手の人差指と中指をあご先に当てて頭を後ろにのけぞらせあご先を上げます。

    気道を確保したまま傷病者の鼻をつまみ、自分の口を大きく開け傷病者の口を覆い空気が漏れないように約1秒間息を吹き込みます。このとき傷病者の胸があがることも確認しておきます。

    いったん口を離して、もう一度同じように息を吹き込みます。

  • 手順6
    心肺蘇生の継続

    胸骨圧迫を30回に対し、人工呼吸を2回のサイクルを継続して行います。

    このとき、交代可能な方がいれば1~2分程度で交代して行うと効果的な胸骨圧迫を行うことが出来ます。

    ポイント

    胸骨圧迫は体力を要します。適切な回数、テンポで行うことが大事ですのでしっかり確実に行うようにしましょう。

AEDの使い方

次はAEDの使い方についてです。最近は大型の店舗や企業にも設置されてきたAEDですが、使い方を知らない方も多いかと思います。

もし知らない方はもしもの時のためにAEDの使い方は覚えておくようにしておきましょう。

  • 手順1
    AEDの準備

    AEDを持ってきたらまずはケースからAEDを取り出します。ケースから取り出したらフタを開けて電源ボタンを押します。

    機種によってを開ければ電源が入る機種もありますが、どちらの機種でも電源を入れた後は、AEDの音声メッセージに従って操作を行います。

  • 手順2
    電極パッドの貼り付け

    次に電極パッドを張り付けるために、傷病者の衣類を外し胸の部分をはだけさせます。電極パッドの封を開けて電極パッドのシールをはがし、粘着部分を傷病者の胸に張り付けます。

     

    このときに張り付ける位置は電極パッドにも書いてありますが、ケガなどによって貼れない場合には左右を逆に張り付けても大丈夫です。

    基本的には、左胸と右脇腹の位置ですが、困難な場合は右胸左脇腹、それも困難な場合は、左右どちらかの胸と背中辺りと心臓を挟むような形をとってください。大事なのは心臓を挟むということです。

    MEMO
    胸をはだけさせる際にはプライバシーに対する配慮も必要なので注意が必要です。特に女性の方には細心の注意を払い、胸部をさらさないように気を付けましょう。ブラなどが邪魔になる場合は少しずらせば、張り付けることは可能ですのでむやみに露出させないことが大事です。
  • 手順3
    心電図の解析

    パッドを張ると、「体に触れないでください」などの触れないように促すメッセージが流れます。このとき救命を行っている方も含め、傷病者に触れないように「離れてください!」と注意を促します。

    触れないでいると、AEDが自動で傷病者に電気ショックの必要があるかどうかを判断してくれます。電気ショックが必要な場合は「ショックが必要です」などのメッセージが流れるので、メッセージに従い次の行動に移ります。

  • 手順4
    電気ショック

    AEDが電気ショックを必要と判断した場合には、傷病者に対して電気ショックを行います。

    電気ショックが必要な場合は「ショックが必要です」のメッセージの後、自動で充電を開始します。

    充電が完了すると、「ショックボタンを押してください」とメッセージと共にボタンが点灯します。

    ボタンの点灯を確認したら、「ショックを行うので、離れてください!!」と注意を促し、AEDを操作している人を含めて傷病者に触れていないことを確認してからショックボタンを押します。

  • 手順5
    心肺蘇生の再開

    電気ショックが終わったらAEDのメッセージを聞き、再び心肺蘇生を再開します。この時も回数は胸骨圧迫を30回に対し、人工呼吸を2回ずつです。

    AEDのメッセージはモデルによっても違いがあるそうですが、最近の機種は1回の電気ショックのみであとは心肺蘇生に戻る機種が多いようです。

注意
心肺蘇生中に傷病者が目を開けたり、正常な呼吸を再開した場合には心肺蘇生やAEDの使用を中止し、傷病者の様子を見ながら救急隊の到着を待ちましょう。このときにAEDの電極パッドはそのままにしておき、電源は入れたままです。

処置に迷ったらAEDを活用すること

心肺蘇生からAEDの使い方は以上の通りですが、実際の現場に遭遇した際には、AEDを使っていいか迷った場合があるかと思います。そんなときは迷わずにAEDを使うようにしましょう。

 

「電気ショックを与えて何かあったらどうしよう」

 

 

となる気持ちも分かります。しかしAEDは、傷病者に対しAEDのよる処置がどうか自動的に判断をしてくれます。AEDのメッセージ通りに行動すれば、間違った行動とはならないので、迷うことなくAEDを活用しましょう。

傷病者への対応で大切なのはスピードです。迅速に適切な処置を行うように心がけましょう。

 

AED設置場所については以下のサイトを参照に。

参考 AEDマップ日本全国AEDマップ

 

普通救命講習Ⅰで学ぶ内容は以上が主な内容です。この内容を座学で学んだ後に、実技講習というのが一連の流れになっていて講習のメインは実際は実技がメインになっています。

普通救命講習を受けてみて

 

救命講習ではこの蘇生方法とAEDの一連のながれを、実技講習にて体験することができます。見たり聞いたりして覚えることは出来ますが、実際に体験してみることは見たり聞いたりするよりもはるかに覚えやすいと僕自身は感じました。

実際に使う機会は無いかもしれません。しかし、救える命が目の前にあったときに、知っていると知らないでは結果が大きく変わってきます。一人でも多くの人が「救える方法を知っている」のがとても大事なことなのだと講習を通じて感じることが出来ました。

また、実技を通して知ることが出来るので忘れにくくもなります。ただ見て覚えることよりも、実際に行って体験することこそが大事なんじゃないかと僕は感じました。まだ受けたことがないという友人がいたら、参加をオススメしたいと思える内容の講習会でした。

さいごに

救命講習の受講できる場所

「救命講習を受けてみたい!」って方は、全国の消防本部にて受講が可能です。受講は無料ですが、事前に申し込みが必要です。

申し込みは各市町村の消防本部にて可能なので、各市町村の消防本部のホームページや消防本部に問い合わせをお願い致します。ただし、住んでいる市町村の消防本部でしか受講は出来ないのでそこだけ注意が必要です。

参考に福岡市の消防本部のホームページを載せておきますので受講の流れを参考にしてみてください。

参考 救命講習福岡市消防局

 

良かったら、皆様も一度救命講習の受講を検討してみてください。

 

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